東屋 / 竹箸
東屋の竹箸
油抜きした真竹を丁寧に割いて削って作られる無塗装の竹箸。キリリと角が立った使い代は、つるつるした麺類も滑らずしっかりはさめ、程よい尖りに整えられた箸先は、豆など小さな食べ物をつまみ上げやすいよう仕上げられている。盛り付け時のような繊細な作業にもうまく使え、魚の骨をとったりするにも細くて使い易い。ただ、箸先が細いので、納豆をパックにいれたまま掻いたりすれば、パックを削りますからご注意を。と、そんな東屋の竹箸なのだけれど、試作から長らく使い続けているからか、僕の生活には既に馴染み過ぎたのか、なんと素晴らしい物だろう!といった、飛び出たナニカを感じて使っているわけでもないというのが正直なところです。ただ何度も試作と試用を繰り返し、東屋が完成させた竹箸だから、流石に嫌なところは全くなく、綺麗に整っているから使っていて気持ちはいい。と、微妙な説明になってしまったのだけれど、その特別何もない、そこがいいんじゃない!では強引過ぎるだろうか。ただ、ほぼ毎日手にしているので、気に入っているということに違いはない。そして、使っていると細く削ってある箸先がよく目に留まり、使っていると涼しげだから夏場はいいよナって思いもする。夏に使っていて冬の鍋にもいいだろうナ、とも思う。つまり色々思っているんだから、かなり気に入っている。飛び出た部分がなくても、イイ物は沢山あるね。
誰の箸、私の箸、
あなたの箸
気に入った箸が1膳づつ増えていき、箸箱が満たされる。そんな見え方もいいもんだと聞き、素直にそうかと、そんな風に集め出した。といいますか、東屋の木箸、竹箸、そこに色々と試作やら各種木種様々が組み込まれ、それら混ぜこぜで使ってみている。全て同じ箸が揃っていた方がいいんじゃない?と思っていたのだけれど、全てが揃っているより、違った箸が色々ある方が実生活では気持ちよく使えるようだ。箸を選ぶ楽しみも生まれるし、料理に合わせて好きに箸を選べるし、誰の箸、私の箸、あなたの箸と各々の箸を決められる。区分がある方が使うには気持ち良さが増す。また、そうして箸が貯まっていくと、いくつかの箸が悪目立ちしてくる。違う箸とはいえ、その箸の整い具合、雰囲気にある程度は似たベクトルがないと、てんでバラバラ、箱に収まった様子も、使っている食卓での様子も、あまり綺麗には見えないようだ。そこから違和感のある箸を取り除くと、結局は東屋の箸ばかりになるのだが、そこに1膳だけ、昔から愛用している箸が混じっているのは案外悪くなく、その箸の集まりに自分の名前を付けるようで見え方も面白い。元節、無節あるのだけれど、僕は主に元節を気に入って使ってる、こっちの方が200円高級だから気を惹くのだろうか。
- ブランド
- 東屋 (あづまや)
- 製造
- 影林商店
商品スペック
- 材質
- 竹
- 寸法
- L235mm / 約10g
無節W7mm 元節W8mm - 生産
- Made in Japan
説明書ダウンロード:竹箸