東屋 / 急須、茶海
東屋の急須は上品で洒落てる。
平急須 後手が一番人気です。
小さい頃は婆ちゃんがいたから、お茶をいれてくれてよく飲んでいたんだけど、大きくなって日本茶を飲まなくなった。なんて思いながら日々コーヒーや紅茶を飲んでいる。でも、美味しい日本茶は日々飲みたいとは思っているし、日本茶を飲んでいると長生きできるとも聞くし、和食を食べている時は、ちゃんと日本茶を飲みたい気持ちになる。でも、ペットボトルの日本茶は違うな、ゴミも増えるし。何でこうも、自宅で日本茶を飲もうって方向に気が向かないのか?それは僕達のせいじゃない。それは、もう道具の問題、そういう事としよう。これでお茶を淹れてみたいという、惹かれる道具が自分の周りにないからだ。だから、洒落た魅力的道具の多い紅茶やコーヒーに僕達の日常シェアが占拠されているんだ。そして遂にスコープ的生活において、これがあれば他は考えなくていいんじゃないか?そう思える程の急須が東屋から届いた。2018年には常滑らしい朱泥も加わり、ラインナップは既に満潮です。急須のラインナップはいくつか出ていますが、後手が恰好も良く、個人的な好意は際立っている。使ってみれば、とにかく上品で上質と感じます。全アイテムの中で一番人気は平急須 後手。日本茶に限らず紅茶、中国茶に合う、後手のスタイルは素敵で洒落ていて用途も広いので言うことがない。また後手は一般的な横手の急須より収納性にも優れていて、そこも便利で良い。だからといって、横手イマイチってわけじゃなく、単に後手の方が僕の好みで少し便利に感じるってだけですが。
使い込む程に香りを蓄え
光沢も増す常滑の烏泥朱泥
見た目が洒落ているだけではないのが東屋の日用品。生まれは急須の産地として知られる愛知県常滑(とこなめ)市。常滑焼というと赤色の焼き物を思い浮かべますが、この東屋の急須は赤色の朱泥に対し烏泥(うでい)を用いて黒色に焼き上げられた物から始まりました。常滑らしい朱泥の急須は2018年追加ですから、結構な後発です。焼き締められた常滑焼の肌は無釉のため、お茶の香りを蓄え、使えば使うほどに香りのよいお茶を淹れられるようになります。まさにお茶のために存在しているような焼き物。そして磁器の急須とは違い、これは育っていきます。使用を重ねるうち、肌はつややかに光沢を増し、使えば使うほどに価値が高まっていく。
昔、常滑を訪れた時、使い込まれて艶やかな古い急須がとっても高値で売られていました。それはとにかく素敵であり、高値となっている理由が見てわかる。使い込まれた美しいビンテージ家具のように僕の目に映った。自分の手で、そんな雰囲気となるまで使い込んでみたい。やはり将来がある物と付き合っていくのは楽しい。それは安価である必要なんてなく、正しい対価を支払い、良い物をずっと大事に使い続けたい。そんな事を常滑にあった古い急須を見て感じるのです。
一人用急須のススメ
大は小を兼ねる。急須を買おうと考えると、どうしても大き目を選びたくなる。それならば一人用は必要ないだろうと考えてしまうのだけれど、美味しいお茶を淹れる修練をするなら、一人用を持つことが近道です。まずは自分の好みのお茶を淹れられるようになろう。自分好みの茶葉の量や時間、温度を、一人用急須であれこれ試し、経験を積み重ねていく。自分で飲みたい時に自分の分だけを淹れ、その塩梅を模索していく。周りを気にせず自分の分を淹れるだけなので、お茶を淹れる回数が増え、経験を重ねられますから、お茶レベルの上がり方が早いのです。自分なりの美味しいお茶を淹れたい方は2~3人用と1人用を持つべし。どこまでやり込みたいかにもよるとは思いますけれど。
→急須と茶海のベストな組み合わせ
茶海は絶対必要
急須があれば十分と考えないで、茶海は必ず持っていて下さい。美味しくお茶を淹れるには(コーヒーもそうですが)お湯の温度が大切です。熱々のお湯を冷まし、うまみを抽出する、適温にするのが、茶海の役目。沸騰したお湯で一気にお茶を入れず、茶海を使って温度を下げましょう。まずはお湯を空の急須へ。マイナス10度。急須から茶海へ。マイナス10度。そして茶葉を急須にいれ、茶海から急須へ。この流れです。急須に淹れたお茶も、直接湯呑へ注がないで茶海へ一度移してから、湯呑へ注げば均一にお茶を注ぐことができます。美味しくお茶を淹れるなら、茶海は必須アイテムなのです。この茶海があるとコーヒーを淹れる時にも便利なのです。使うとわかる茶海の実用性、スコープとしては、とにかく持っていて欲しい道具の1つなのです。あと、これを書くと怒られるかもしれないけど、杓文字を入れるのに便利な形をしています。また自家製ドレッシング、自家製ポン酢、自家製ツケダレを入れてテーブルに出すのにもいい。活躍の幅が広く、あれば大活躍な、見慣れぬ聞き慣れぬ道具なのです。
茶漉しの目詰まりを取り除く道具
常滑の急須は使い続ける程に光沢が増し良い雰囲気となるから当然、使い続けるんだけど、使っていくと茶漉し部分が目詰まりし始め、段々とお茶の出が悪くなる。茶漉しの目が細かければ細かい程によく詰まる。だからメンテする道具がいるんだけど、東屋の茶漉し帚でメンテすればすっきり、元の精度の高い茶漉し機能を取り戻します。
茶海の素晴らしさよ
茶海という洒落た名前のすごいヤツ。ほぼ毎日使っています。何に使うの?と、私も最初は知らない~、見た事ない~、というお茶道具を目の前に、なくてもいいのでは?なんて思っていたのですが、その使い方を知ると、もう手放せない道具となります。美味しいお茶を淹れるなら断然あった方が良い!と断言できます。まず、沸かしたお湯を一旦茶海に入れて冷ます役割。80℃くらいに冷ました湯を急須に入れる事で、茶葉が甘味や旨味を出す美味しい開き方をしてくれるのです。次に、急須のお茶を茶海に注ぎ、最後の一滴まで出し切ります。このゴールデンドロップまで出し切ったお茶を、それぞれの湯のみに注ぎ分けるという役割。お茶の濃度や温度が均一化されるので、渋くてゴメン!薄くてゴメン!みたいな濃さのブレが出ないのです。みんな同じ味、ハッピー!細かい茶葉が茶海の底に沈むので、新茶の時などは茶海に少しお茶を残して淹れることで澄んだグリーンを楽しめたりもします。(スコープ酒井)
- ブランド
- 東屋 (あづまや)
- デザイン
- 猿山 修 (さるやま おさむ)
商品スペック
- 材質
- 急須 : 烏泥、朱泥(無釉)
茶海 : 磁器(透明釉) - 寸法
-
- 急須
平急須 後手 : W170×D105×H80mm / 210g / 適量 240ml
平急須 横手 : W175×D130×H80mm / 200g / 適量 240ml
丸急須 後手 : W145×D90×H85mm / 140g / 適量 180ml
丸急須 横手 : W150×D110×H80mm / 140g / 適量 180ml
小急須 後手 : W120×D80×H60mm / 100g / 適量 90ml - 茶海
大 : W148×D95×H100mm / 300g / 適量 300ml
中 : W130×D81×H88mm / 215g / 適量 200ml
小 : W110×D72×H78mm / 110g / 適量 150ml
- 急須
- 生産
- Made in Japan
- 備考
- 茶海 : 電子レンジ:○ / 食器洗浄機:○
購入前に確認ください
- 茶漉し部分はとても繊細なので、硬いものは使わず、歯ブラシなどの柔らかいもので洗ってください。
- 小さな黒点やピンホール、多少のがたつきは良品としています。
説明書ダウンロード:急須(仕様は共通です)
平急須 後手
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朱泥
7,480円 (税込)あと 3個
平急須 横手
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烏泥
7,150円 (税込)あと 5個
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朱泥
7,150円 (税込)あと 3個
丸急須 後手
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烏泥
7,150円 (税込)あと 4個
-
朱泥
7,150円 (税込)あと 3個
丸急須 横手
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烏泥
6,930円 (税込)あと 2個
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朱泥
6,930円 (税込)あと 1個
小急須 後手
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朱泥
6,270円 (税込)あと 3個
茶海