巳年のヘビロテで5枚目
自分の干支を愛用する
その年の干支物は家内安全を祈る縁起物です。毎年、干支の手ぬぐいを手に入れては台所に掛けて使い、新年を迎えるようになりました。でも、干支の手ぬぐいはその年だけに価値があるわけでもないとも思うのです。僕は自分の干支をいつでも使っていたいんです。自分の干支で気に入る物があれば手に入れたくなります。僕は亥年だから猪型のお菓子を見つけると買いたくなる、みたいなことです。でも、自分の干支は12年に1度しか巡ってこないので、自分の干支アイテムを買うチャンスはとても少ない。12年に1度でなくても良いと思う。だから、立花文穂さんの干支手ぬぐいは翌年ひとつずつ、その年の干支柄を制作していきますが、全て定番化して12柄揃えることを目指すことにしました。2025年は巳年、様々な印刷物のライン、ラインのように見える印刷物がコラージュされてグルグル巻いて大きなヘビになっています。デザインが難しいと言われるヘビが、こんなに素敵な手ぬぐいになるなんて!うしうしうし、一匹大虎、兎に角、一龍万倍、そしてヘビロテ。引き出しに仕舞ってあった5枚を吊ってみました。全て並ぶと凄いパワーです。窓が閉じていても風が吹いてきそうです。
ナニゲに使いながら
ナニゲに飾っている
これまでも手ぬぐいを度々作ってきましたが、なかなか売れず、作っては終わるを繰り返してきました。それでも手ぬぐいに興味が向くのは、僕が装飾人間だから。無機質な空間より、その人の趣味が感じられる装飾された空間が落ち着きます。そして僕は物を見ても、装飾の面白さにばかり目がいくタイプですから、使いながら日々を飾ってくれる手ぬぐいは、とても大事なアイテムなのです。だから、いつも台所には好きな手ぬぐいを掛け、日々愛用しています。シルクスクリーン作品を作るように完成していく1枚布が、お手頃価格なんだから、手ぬぐいは装飾的日用品界にて最強なり!だから、これからも僕は僕なりに手ぬぐいだけを作り続けます。台所を飾りたいなら手ぬぐいを使えばいい。日常使いして使い終われば掛けておいたらよく、ただ置いておいて使ったらよく、手ぬぐい全体が見えなくたってよく、使うと飾るのはざまにあるからいい。手ぬぐいを飾るのではなく、ナニゲに使いながら、ナニゲに飾っている、その塩梅が手ぬぐいの魅力なのだと僕は思います。
手ぬぐいを持ち歩く
ハンカチではなく手ぬぐいを持ち歩いています。出かける時は財布、鍵、スマホ、手ぬぐいを忘れずに、それぐらいの意識です。手ぬぐいはハンカチより大判だから用途が広い。手を拭くだけでなく、日除けになったり、物を包んで緩衝材にしたりもできる。常備していると便利です。ただ、多くの手ぬぐいは和柄なので、服やバッグとマッチせず、持ち歩きづらかったのだと気付きました。スコープの手ぬぐいは、伝統的な和柄や日本らしさを重視せず、テキスタイルコレクションを手ぬぐいサイズで作るという考え方です。だから現代の多くの人にとって持ち歩き易い手ぬぐいなのだと思います。豆テクですが、引き出しに好きなお香を入れておくと、手ぬぐいに香りが移って心地良いですよ。見えない香りで日本らしさをプラス。
森と雪から始まり
そして、雨のなかへ
《森》と《雪》が心底好きです。本当に素晴らしくて、この作品を配した物がどうしても欲しくなって、スコープの手ぬぐいが始まり、手ぬぐいができると和食器ができる流れを始めました。だから、森と雪は数年かけて壮大なアイテム展開にしたいと思い続け、その始まりが手ぬぐいです。そして、手ぬぐいの森と雪は、他と少し違った風合いがあり、最高の仕上がりと僕は大満足しています。その雰囲気の良さには理由があり、少し余計に手間を掛けて仕上げられているのです。手捺染だけでなく、ロール捺染といって、手ぬぐいを両面ムラなく染める技術も併用し、手捺染+ロール捺染を組み合わせた特別仕様となっています。バッグやポケットへ入れてハンカチ替わりに持ち歩いても素晴らしい、古物を包んでも素晴らしい、台所にあっても素晴らしい。とにかく森と雪は素晴らしい。そして、森と雪に続いて制作してくれた、雨中と名付けられた雨の柄、これも本当に素晴らしい。ある日、立花さんのアトリエを訪問すると、壁に大きな作品が貼られていました。雨中という柄、想像もしなかった大きな作品から生まれていたことに驚きです。雨中の雨は少しだけ降っているわけではなく、たくさん降っていた雨の一部が、細長い窓から少しだけ見えていたのです。
短辺は縫われていません
両端は始末されていないので端がほつれてきますが、永遠にほつれて最後には無くなるわけでもなく、徐々に収まりますので、気にせず使い続けるのが良いと思います。また、両端が切りっぱなしであるため、水切れが良く、乾きも速いという利点もあります。ほつれてきた糸をハサミで切って整える時間も、心地良いものです。生産は京都。京都の染色工場にて手捺染で染めてもらっています。手ぬぐいの染め方は、手捺染と注染、大きくはこの二つに分かれます。違いは調べていただけるとわかりますので、ぜひ検索してみてください。手捺染が良いのは、細かな表現ができる、これに尽きます。だから僕は手捺染を選んでいます。ただ、裏面まで完全に色が抜けきらないため、表と裏ができてしまう点では注染に劣ります。また、特殊な加工をしているわけではなく、昔ながらの手法で染めているだけですから、色落ちしますので、白い物とは分けて洗濯するようにしてください。特に使い始めの数回は、単独で手洗いすると良いと思います。濡れたまま放置すると色移りすることもありますので、ご注意ください。
- ブランド
- SCOPE (スコープ)
- デザイン
- 立花 文穂 (たちばな ふみお)
商品スペック
- 材質
- コットン100%
- 寸法
- 約340×900mm
- 生産
- Made in Japan
- 備考
- 洗濯水温:40℃以下 / ドライクリーニング:○ / タンブル乾燥:× / アイロン:高温 / 漂白:×
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060 ヘビロテ
〈2月3日9:59までお年賀価格〉1,500円 (税込)
1,100円 (税込)
あと 2個
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054 ずずず
1,500円 (税込) -
〈限定色〉053 ププぷ ベージュ
1,500円 (税込)あと 396個
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052 ププぷ 水色
1,500円 (税込) -
〈限定色〉040 一龍万倍 青
1,500円 (税込)あと 475個
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039 一龍万倍 緑
1,500円 (税込) -
〈限定色〉035 雪 紺
1,500円 (税込)あと 801個
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033 ハッシュタグ 白
1,500円 (税込) -
030 雨中 紺
1,500円 (税込) -
023 兎に角
1,500円 (税込) -
017 チェックチェック
1,500円 (税込) -
016 モモとロク
1,500円 (税込) -
015 波風
1,500円 (税込) -
014 雪
1,500円 (税込) -
013 森
1,500円 (税込) -
011 一匹大虎
1,500円 (税込) -
008 へのへのもじへ
1,500円 (税込) -
007 さし石 苔
1,500円 (税込) -
006 さし石 桃
1,500円 (税込) -
005 うし うし うし
1,500円 (税込) -
004 壽 白
1,500円 (税込) -
003 壽 朱
1,500円 (税込)