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ラインナップ
東屋印判小皿 カッコー (別注)
黒呉須
東屋印判小皿 カッコー (別注)
黒呉須

東屋 / 印判小皿 カッコー

昔から続く小皿の続き

骨董市や骨董屋でよく見かける、食卓に積んでおいたら便利に使えるだろうなぁと思う、そんな和食器の小皿。なかでも直径11cmぐらいの印判の小皿は、バリエーションも実に豊富で価格もお手頃な物が多いから、ついつい手が伸びる骨董品のひとつです。でも、印判の小皿は過去にあっただけの物ではなくて、今でも生産されている物だから、現在のお皿の一部も未来に残り、骨董の山に積み上げられていくのだと思います。そして、そのお皿を飾る図案から、いつの時代なのか判明するような未来、「平成印判」や「令和印判」なんて言葉も生まれるのかも?そこにスコープが販売している東屋の印判小皿が混ざっている未来を目指したい。さて、この印判小皿のような11cm前後の小皿は、昔から多く作られていて、広く愛用されていた物なんだということは、骨董を見ていると実感できます。僕は食卓や食器棚に印判小皿が積まれていると安心するのですが、それは日本人に沁みついた感覚なのかも?です。

東屋印判小皿 カッコー (別注)
黒呉須
東屋印判小皿 カッコー (別注)
黒呉須

2011年から続く別注品
自称名作!印判小皿 カッコー

世界的に名を馳せるデザイナー、クラウス・ハーパニエミが2010年にスコープのスケジュールノート(廃番)の表紙絵として描いてくれたのが「カッコー」でした。そのカッコーパターンは和食器と相性が良さそうだと直感し、試しに作ってみたのが印判小皿カッコーです。スケジュールノートの表紙絵をそのまま小皿に印判で転写しました。その和食器は素晴らしく新鮮で特別に見え、クラウス本人もすごく気に入ってくれたので製品化を決定。2011年2月に発売され、とても人気になりました。しかし2015年に一旦生産を終了します。理由は、印判小皿カッコーを発展させた六寸皿「印判鳥獣五画」をクラウスに協力してもらい、ようやく完成させることができたから。その六寸皿にもカッコー柄が含まれていたため、大小で同じ柄を作るのはどうなのかと考え、生産を止めました。それでも再生産のリクエストはとても多かったのです。多くの人が印判小皿カッコーを愛用し、気に入ってくれている様子をSNSでも見かけましたし、「カッコーが割れたから再生産してほしい」と掲示板にも多くの声が寄せられました。飲食店で使われている写真を雑誌で見かけたこともあります。まさにみんなに愛されるアイテムになっていたのです。何枚あっても困らない小皿の中にあって、カッコーは特別に見える存在。それで2018年9月に生産を再開し、そこからは少しずつ変更を加えながら、現在も生産を続けています。

東屋印判小皿 カッコー (別注)
黒呉須
東屋印判小皿 カッコー (別注)

2025年8月発売の五代目
表面のデコボコを抑える進化

生地も白くて柄も明るい青、それが2011年の初代(1)です。釉薬は変えていないので生地は白いまま、黒呉須を使った2015年の二代目(2)。そこからカラー展開を増やしたくなり、膨大な試作を重ねましたがうまく馴染まない。それで雑味の多い釉薬へと変更しました。生地が少しくすんだ緑彩が、2018年の三代目(3)です。緑彩は釉薬を変えているので黒点や茶点が多く含まれ、古くからある印判手のラインに乗ったと感じました。そのすぐ後に、緑彩と同じ釉薬を使って作った黒呉須が四代目(4)。そして2025年8月発売の五代目黒呉須(5)は、窯元さんの考案で生産の手間は増えますが、柄面のデコボコを大きく抑える修正が施され、表面は今までとは異なり、凹凸の少ない仕上がりになっています。ただ、釉薬や生産方法が変わると形状も少し変更しなくてはいけないことがあるため、東屋定番を含め印判小皿はどれも全く同じ形状ではなく、多少の差異があります。そして、そういった微妙に違うものが並ぶのも、日本らしくていい雰囲気になると僕は思っています。ちなみに(※)は、過去の企画でノベルティとして生産した金彩ですから、販売されたことはありません。

東屋印判小皿 カッコー (別注)

柄がズレたり、切れたり
滲んだり、縁が緋色になったり

素焼きした皿の上に転写紙をあて、濡れた筆で転写紙を皿に押し当て絵を写します。皿の上に濡れた薄紙を綺麗に貼り込むような作業なので、湾曲した部分にシワができ、そのシワが柄の上にあれば柄は切れ、柄はズレます。水の量が多ければ滲み、水が少なければ薄く写ります。柄全体が中心から少しズレることもあります。人の手仕事で紙から皿に柄を写すことで生まれる、均一ではない雰囲気こそが印判の魅力です。機械で柄付けすれば個体差は無くなり、均一な物を作ることもできますが、少し物が軽くなり面白みに欠けます。あえて印判で絵付けしているのは、手仕事から生まれる個体差こそが大事な物の価値であり、長年愛用される物になるポイントだと思うからです。もし、手元に届いた物に気になる点があっても、「そこがいい!」と思って使い続けて欲しいです。きっと、気に入ってもらえるはずですから。今の物がつまらなく見える人、印判が合う人、合うようになりたい人、そんな皆様に向いた小皿だと思います。※縁が少し赤っぽく緋色になっている物も良品としています。

ブランド
東屋
デザイン
Klaus Haapaniemi (クラウス・ハーパニエミ)

商品スペック

材質
天草陶石(磁器)、呉須、石灰釉
寸法
約φ115×H15mm / 90g
生産
Made in Japan
備考
電子レンジ:〇 / 食器洗浄機:〇

購入前に確認ください

  • 絵柄は印判という手作業による手法で染付しています。色の濃淡、柄の抜け、滲み、切れ等の個性があります。《印判について》
  • 小さな黒点やピンホール、多少のがたつきは良品としています。