東屋 / 木瓜小皿 赤壽
縁起の良さをグイグイ出してみる
木瓜小皿 赤壽、赤の上絵で壽、色々な数字や英字やピリオドが組み合わさって一文字の壽、赤色だから目出度い雰囲気はありますが小さな赤だから晴れ晴れしさが強すぎることもなく、眩し過ぎるわけでもなく、特別な日の特別な器という雰囲気でもなく、日々愛用しておかしなことはなく、だから僕は普段からこの木瓜小皿をよく使っています。そして食器棚では常に最前列、手に取り易い場所に置いていますのは頻繁に使うからというだけではなく、この器がいつも目に入ると日々の流れが良くなるような気がしているからというのもあります。久しぶりに5枚ズラリと並べてみました。流石に数が増えると、とっても縁起良い雰囲気が溢れてきます。お正月の食卓で醤油皿、手塩皿、漬物皿として、ズラリ並べて使うのなら壽印が押された化粧箱入5枚セットを買うのもアリ、アリというか縁起良さそう!縁起の良さは自らグイグイだしていこう。
東屋 木瓜小皿
立花文穂 赤壽
人気となっている東屋の木瓜角皿の柄違いと思って手にしますと、小さいので驚くことになりますから、ご注意あれ。スコープ初登場となります東屋の木瓜小皿、そちらに表裏計五本の輪線を手引きし《手ぬぐい 立花文穂 壽》の図案を上絵にて転写しました、かなり手の込んだ小さな角皿、製造は波佐見の白岳窯です。サイズは9cm×8cm、直径10cmの丸皿と似た大きさですから、使用感はそれをイメージして貰うと掴みやすいかと思います。料理を取り分けるお皿には小さいのですが、深さがありますから天ぷらの塩、刺身の醤油をいれる器として使いまくっていただけますし、漬物といった香の物、明太子や数の子、カラスミのような珍味を盛るにもよく似合いますので、ご飯のそばにも、酒のおそばにも。また、存在感ある名脇役ですから、特に用途なくともテーブルに1つ出しておき、縁起の良い雰囲気を醸しながら、食事中にピッと何かを置きたい乗せたい、そんな何かのピッに使うのもいいんじゃないかという考えが頭に浮かび、その考えを掘り下げてみましたら、カステヘルミプレート10cmと用途が似ていることに気づきました。ですから、カステヘルミプレート10cmをよく使う、よく手にするという人には使い易い皿だと思いますし、逆に買いはしたけれど使うことがほとんどない方は、使い道が乏しい可能性もありますから、特にじっくりご検討をいただいた方が良いかと思います。ただ和食器ですから、小皿の使い道は洋食器のそれより多くあります。なのでカステヘルミプレート10cmを使わないから、赤壽も使わないということがイコールとなることはないとは思うのです。かなり複雑な提案となりましたが、じっくりご検討ください。
手ぬぐいから
和食器という流れ
2020年に再始動しましたスコープの手ぬぐい作りですが、それは手ぬぐいだけを作ることを考えたプランではなく、その図案を使って和食器を作ることも含めたプランとしてスタートしていますから、手ぬぐいができると和食器もできます。そんな流れがこれから黙々と続いていく予定です。アーティスト・デザイナー皆々様には手ぬぐいの図案をつくっていただき、その手ぬぐいの図案を使いまして、東屋とスコープで好みの和食器をつくっていきます。点として完成した物が集まると美しく見える和の食卓ですから、この仕組みは和食器に合っていると思うのです。木瓜角皿ヒラヒラから始まり、第二弾として完成しましたのが木瓜小皿 赤壽です。ただ、延々と同じ物を作り続けてラインナップを増やしますと在庫の山と格闘することになりますから、和食器はどこかで区切りバリエーションを増やすのではなく、変化させ切り替えながら続けたいと思っています。木瓜小皿の赤壽に関しては、1年もしくはある程度の枚数を区切りとし、赤壽から青壽の生産へ切り替えます。ずっと同じ物を作り続けるのではなく、どこか変化させながら続けてみたいのです。でも、また求められれば数年の後に赤壽を再生産するのもアリです。単品は壽の判を押した茶箱に入っています。それとは別に貼箱(かぶせ)に収めました5枚1箱のセットも500を目安に作っています。
2021年6月14日
生産が遅れる理由
木瓜小皿の赤壽、これがナカナカ納品されない。なんでだろうと問い合わせ、説明を聞きましたら、なるほど理解できましたので、皆様にもお伝えさせていただきます。表に3本、裏に2本、合計5本ひかれている手描きの輪線、そこに原因がございました。木瓜角皿ヒラヒラも表に1本、裏に1本、合計2本の輪線が入れられています。角皿に輪線を手で引くのは難しい、そこです。難しいと聞いても難しいの?と思ってしまいますが、具体的に自分で引くことをイメージしますと大変難しいことが段々と理解できてきます。丸皿は回転しているところにスッと筆をおろせば瞬間的に輪線を引くことができますが、角皿の場合そうはいかない。手でスーッと真っすぐな線を引く、更に縁から少し落ちたところに2本引くなんてことは、簡単なわけないのです。実際、角皿に輪線を引ける職人さんが少ない、具体的な線を引ける枚数ですが4人がかりでヒラヒラが日に200枚、赤壽は3人がかりで日に75枚が現状の最大数ということです。ヒラヒラ作れば赤壽作れず、赤壽作ればヒラヒラ作れず。完全にボトルネックとなっている輪線、それが生産の遅れている理由です。ただ、この手描きの輪線があるから引き締まってイイ物になっていて、他にはない魅力になっているのですから、つまりは納品されるのを待つしかないってことです。
- ブランド
- 東屋 (あづまや)
- デザイン
- 立花 文穂 (たちばな ふみお)
- 製造
- 白岳窯 (しらたけがま)
商品スペック
- 材質
- 磁器
- 寸法
- W90×D80×H20mm / 90g
- 生産
- Made in Japan
- 備考
- 電子レンジ:○ / 食器洗浄機:○
購入前に確認ください
- 小さな黒点やピンホール、多少のがたつきは良品としています。