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Arabia (アラビア) / Moomin (ムーミン) 2017 ウィンターマグArabia (アラビア) / Moomin (ムーミン) 2017 ウィンターマグ

Arabia / Moomin 2017 ウィンターマグ

アラビアムーミンウィンターマグ2017
「Spring winter」

冬季限定で販売されるアラビアのムーミンマグ。毎年絵柄が変わり、冬の一時期しか販売されないレアアイテムですから、毎年毎年特別特別と大騒ぎしてしまいますが、今年は本当に本当に特別! 日本では主人公のムーミントロールをしのぐほどの人気キャラ、リトルミイとスナフキンが揃って登場しているのです。特にスナフキンはなぜかアラビアマグへの起用が極端に少ないので、待ってました!と大喜びしているファンの方も多いのではないでしょうか。

2017年の「Spring winter」に使われている絵は小説『ムーミン谷の冬』から。ソリに見立てた銀のおぼんに乗って雪山のてっぺんから滑ってきたミイと、ミイにぶつかられて雪に埋もれてしまったムーミントロール。反対側にいるのは、春の太陽を背にムーミン谷をめざすスナフキン。足元には春になって元気に飛び回るりすの姿が。

ムーミン童話の基本に立ち戻ってみますと、ムーミン族は基本的に秋の終わりから春が来るまで、ムーミンハウスで冬眠をします。ムーミントロールの親友スナフキンは冬眠はせず、暖かい南のほうへとひとり旅に出て、雪どけの頃、ムーミン谷に戻ってきます。冬という季節が存在しなかったムーミン童話シリーズにおいて、最初に冬が描かれたのが小説『ムーミン谷の冬』。ムーミントロールだけがなぜか冬眠から目覚めてしまい、リスに起こされたリトルミイ、冬の住人であるトゥーティッキ(おしゃまさん)、冬のヘムレンさんとともに初めての冬の世界を体験するお話です。

ちょうど12月2日から公開されるムーミンパペットアニメーション最新作『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』も、約40年前にポーランドで作られたテレビシリーズの映像のなかから冬のエピソードを取り出して再編集したもので、筋書きのメインは『ムーミン谷の冬』と、短編小説「もみの木」(短編集『ムーミン谷の仲間たち』収録)。その2編がムーミン童話における数少ない冬の物語というわけです。

童話と同じくトーベ・ヤンソンが手がけたムーミン・コミックスにも『おかしなお客さん』『やっかいな冬』など、数は少ないながら冬を舞台にしたエピソードがいくつかあり、ムーミンマグデザイナーのトーベ・スロッテはそれらの限られた冬の物語からウィンターマグの絵柄を生み出してきました。

ここで、アラビアムーミンウィンターマグの歴史と、
マグに使われている絵のストーリーについて、
ざっとおさらいしてみましょう。

  • 1997-2002

    Christmas greeting
    1997-2002

    2006年から毎年リリースされるようになったウィンターマグですが、最初に出たのは「クリスマスグリーティング(Christmas greeting)」。1997年から2002年にわたって販売されました。スノークメイデン(スノークのおじょうさん。ノンノン、フローレンと同一キャラクター)とソリに乗るミムラねえさんの部分はコミックス『やっかいな冬』の一場面です。

  • 2000

    Milennium
    1999-2000

    2000年問題などで盛り上がった世紀の変わり目、1999年から2000年にだけ販売された「ミレニアム(Milennium)」は冬とは無関係のコミックス『ムーミン、海へいく』や絵本『さびしがりやのクニット』の絵に2000年の旗や冬景色が描き加えられています。

  • 2004_2005

    Christmas mug
    2004-2005

    2004年と2005年の2年は薄めのブルーとどーんと描かれたツリーが人気だった「クリスマスツリー(Christmas mug)」。降りしきる雪にむかって両手を広げるムーミントロールの絵は小説『ムーミン谷の冬』から。ツリーはユニセフのチャリティーポストカード、プレゼントを持ったフィリフヨンカ、ムーミンパパとムーミンママはソングブックの絵をアレンジしたものですが、正体不明のクリスマスさんに振りまわされる短編小説「もみの木」のストーリーに沿って絵柄が組み合わせられています。

  • 2006

    Winter night
    2006

    2007

    Snow Lantern
    2007

    ウィンターマグが恒例となった2006年の「ウィンターナイト(Winter night)」と、2007年の「スノーランタン(Snow Lantern)」は『ムーミン谷の冬』の名場面を散りばめたもの。ひとり冬眠から目覚めて心細い思いをしていたムーミンが雪玉ランプの前でトゥーティッキと語り合う場面、寒中水泳をする冬のヘムレンさん、氷姫に見つめられて凍ってしまった子りすを弔うムーミントロールたちなどなど。

  • 2008

    Winter Bonfire
    2008

    2009

    Christmas Surprise
    2009

    続く2008年の「ボンファイア(Winter Bonfire)」と2009年の「クリスマスサプライズ(Christmas Surprise)」までの4つはベースの色が濃紺のグループですが、「ボンファイア」はコミックス『やっかいな冬』の絵が使われていて、前の2つとは雰囲気が違います。
    「クリスマスサプライズ」は、包みを持ったムーミントロールが雪のなかに飛び下りる絵はコミックス『おかしなお客さん』、ホルンを持ったヘムレンさんとミイは『ムーミン谷の冬』と、コミックスと小説の絵が違和感なく組み合わせられています。

  • 2010

    Skiing Competition
    2010

    2011

    Winter games
    2011

    2012

    Winter Forest
    2012

    2013

    Under the tree
    2013

    2010年の「スキーコンペティション(Skiing Competition)」からの4年は、薄いブルーを基調にコミックスの絵をメインにしたマグが4つ続きます。2010年と2011年の「ウィンターゲーム(Winter games)」に使われているコミックス『やっかいな冬』は、冬眠をやめたムーミン一家がスポーツ協会のブリスクさん指導のもとウィンタースポーツに挑戦するお話。ミムラとスノークメイデンはきびきびしたブリスクに熱をあげ、ムーミントロールはしかめっつら。
    コミックスのストーリーに沿ってマグを並べ替えると、2014年(後述)→2011年→2010年→1997-2002年→2008年の順になります(ひとつのマグに複数のシーンが使われているため、多少前後する部分もありますがご容赦ください)。
    2012年の「ウィンターフォレスト(Winter Forest)」と2013年の「アンダーザツリー(Under the tree)」はまた少し絵柄の趣が変わって、フィンランド外務省からの依頼でトーベが描きおろした「サンタクロースの手紙」のトナカイの絵、コミックス執筆を姉のトーベから引き継いだラルス・ヤンソンによる『Moomin and Aunt Jane』など、あまりなじみのない絵が使われ、アニメのイメージに近いような親しみやすい雰囲気でした。

  • 2014

    Skiing with Mr.Brisk
    2014

    2015

    Hibernation
    2015

    2016

    Snowhorse
    2016

    2014年からの4年間はグレー(モノトーン+差し色)のグループ。2014年の「ミスターブリスクとスキー(Skiing with Mr.Brisk)」にはコミックス『やっかいな冬』が再登場。ただし、白をベースにグレーの細かい線で冬の風景が描写され、以前のマグと比べると大人っぽく感じられます。その大人な雰囲気に、小説『ムーミン谷の冬』の絵を乗せ、ウィンターマグの魅力を再認識させてくれたのが2015年の「冬眠(Hibernation)」、2016年「スノーホース(Snowhorse)」。マグに登場するのは、ぐっすりと眠って起きてくれないムーミンママとムーミンパパの横にひとり佇むムーミントロール、シャンデリアの上のご先祖さま、トゥーティッキが作った雪のうまとムーミントロール、犬のめそめそに話しかけるスキーの得意な冬のヘムレンさん。
    そして、今年の「Spring winter」で、銀のおぼんで滑るリトルミイとムーミン谷に戻ってくるスナフキンが加わりました。
    『ムーミン谷の冬』の物語が進む順にざっくりと並べると、2015年→2007年のトゥーティッキ→2016年の雪のうま→2017年のミイとムーミントロール→2006年→2015年のご先祖さま→2009年のヘムレンさん→2007年のヘムレンさん→2016年のめそめそとヘムレンさん→2004年のムーミン→2017年のスナフキンというような流れになります。
    おそらく、今までの4つごとに色みが変わっていくサイクルでいうと、この今年の「Spring winter」でグレーのグループはおしまい。来年からはまたがらっと雰囲気が変わる可能性が高いので、ペアで使いたい方は去年の「スノーホース」も押さえておくといいでしょう。

スコープでは取り扱い予定がないのですが、2017年にはウィンターマグに先がけ、「True to its origins」という新しいシリーズも発売されました。こちらは小説『ムーミンパパ海へいく』と『ムーミン谷の十一月』という、ムーミン童話シリーズ後半の2作の絵が使われています。ムーミンシリーズは前期の『ムーミン谷の彗星』『たのしいムーミン一家』といった子どもも楽しめる明るい冒険物語と、後期の大人向けの作品ではまったくテイストが異なり、物語世界がどんどん深化していきます。『ムーミン谷の冬』はちょうどその転換期にあたるとされ、絵柄はかわいらしく、起伏に富んだ楽しいストーリーながら、ひとりで目覚めてしまったムーミントロールの孤独、雪に閉ざされた谷に集まるさまざまな個性を持った登場人物たちの関係性など、複雑なテーマが描かれています。
「True to its origins」は「アドベンチャー(Moomin Adventure)」や「アドベンチャームーブ(Moomin Adventure MOVE)」ように、マグ、プレート、ジャー、ボウルといった複数のアイテムがひとつのテーマでデザインされたシリーズ。今回からムーミン×アラビアのプロダクトとしては初めて、ティーポットが加わったことでも注目を集めています。
そんな「True to its origins」のマグには、『ムーミンパパ海へいく』でムーミン谷を離れて灯台の島に移り住んだムーミン一家が、島での過酷な暮らしに耐え、島に以前から住んでいた灯台もりの誕生日を祝うシーンが使われています。モノクロの線画にオレンジがかった黄色がアクセントになっている渋くて通好みのデザインで、「Spring winter」との相性も抜群。描かれている内容でいうと、「True to its origins」マグは夏の終わり、やがて「True to its origins」のボウルやジャーに描かれている十一月を過ぎ、これまでのウィンターマグに登場してきた冬を迎えて、スナフキンが戻ってくる春へ続いてゆく流れです。
こうして歴代ウィンターマグを振り返ってみると、良くも悪くも季節モノというか、フィンランドの冬が日本に比べて長く厳しいこともあって日本では使える時期が短い気がしてしまうのですが、2017年は差し色に太陽のピンクが入っていることもあり、春先まで使えそうなところがとても新鮮に感じられます。実は小説挿絵のスナフキンの背後に描かれているのは細い三日月なのですが、他の場面に出てくる太陽が組み合わせられ、明るい雰囲気を醸しだしています。淡いピンクと影に使われているブルーは、人気が高かった「ナイトセーリング(Night Sailing)」を連想させる美しい色合い。晩夏から初秋の「True to its origins」と、初春の「Spring winter」。このふたつがあれば、季節感を楽しみつつも、特別な気分を長く味わうことができるのではないでしょうか。
これも毎年の決まり文句ですが、この冬を逃すと入手困難になってしまうウィンターマグ。今年は特に人気が出そうですから、どうぞお早めに。

text:萩原まみ(ライター)

Arabia (アラビア)
Kaj Franck (カイ・フランク)
Tove Slotte (トーベ・スロッテ)
Tove Jansson (トーベ・ヤンソン)
材質 マグ : 磁器
コーヒースプーン : ステンレススチール
寸法
  • マグ : 約φ83×W110×H80mm / 約260g / 250ml
    (iittala社のTeemaマグ250mlがベースとなっています。)
  • コーヒースプーン : 約135×25mm / 約30g
生産 マグ : Made in Thailand
コーヒースプーン : Made in China
備考
  オーブン
(直火不可)
フリーザー 電子レンジ 食器洗浄器
マグ
スプーン - - ×

パッケージはありません
  • 陶磁器製品に共通して見られますが、小さな黒点やピンホール、多少のがたつきはどれにもあり、良品としています。

説明書ダウンロード

Moomin 2017 ウィンターマグ

  • マグ スプリングウィンター
  • マグ スプリングウィンター¥4,000(税抜き)
  • マグ スノーホース
  • マグ スノーホース¥4,000(税抜き)
  • コーヒースプーン ムーミンやしき
  • コーヒースプーン ムーミンやしき¥2,000(税抜き)
  • コーヒースプーン めそめそ
  • コーヒースプーン めそめそ¥2,000(税抜き)