iittala / Tundra ボウル 250ml
ツンドラ模様は小紋のよう
和食に添えるフルーツボウル
ツンドラのボウルはカステヘルミのボウルより背が低いのですが、寸胴フォルムだから容量は僅かに大きいんです。1970年Tundra発売当時のリストにはデザートディッシュ100mmと記載されたアイテムがあり、多分このボウル250mlがそれにあたるのではないか?の予想です。そう考えましたらボウルにしては低く寸胴である理由も理解できます。ツンドラ模様は小紋のよう、そして低くて広い独特フォルム、和食器と非常に相性がよいです。親子丼や牛丼、カツ丼といった丼飯のときにツンドラボウル250mlにフルーツを入れて添えましたら、とっても雰囲気が良かったです。フルーツも綺麗に目に映りますし、洋というより和の範囲に収まっている不思議なバランスが新鮮です。またフルーツボウルとして使うだけでなく、ツンドラのボウルは本当に幅広く活躍してくれます。それはアイスクリームやヨーグルトという方向ばかりではなく、和食器としての小鉢的活用も含みます。今の僕の冷蔵庫にはツンドラボウル250mlに白和えや漬物が入れられラップされ格納されています。つまり、このボウル250mlは和食器として使い易いので、他ガラスボウルより使い道が広いのです。少し低いフォルムと小紋のようなデザイン、その2点が他のガラスボウルとは異なる用途の幅広さを日本の生活に生み出し、和食器としても洋食器としても使える優れモノにしてくれている、なんかイイんです、ツンドラ。
Tundra 1970-1971 / 2022-
カステヘルミと同じようにプレス加工で生産されるツンドラは、1970年から2年間しか作られなかったオイバ・トイッカのガラスシリーズです。アイテム展開も絞られていて生産期間も短いのですが、フィンランドのビンテージショップを巡っていて(とはいえ2019年頃までの話しですが)フルッタのように全く見かけない物でもなかったので、当時はプレス加工でそれなりに量産されていたのだと思います。とはいえフローラやファウナ、カステヘルミのようには出会えない。だから見つけると欲しくなるし、心惹かれました。古い資料を見ているとグラスはカクテル、オールドファッションというような書き方がされているので、ツンドラが他シリーズのグラス群に比べて全体的に背が低く、横に広いフォルムをしているのはお酒用のグラスとして作られたからだと思います。そしてラップランドをはじめとする北の大地のツンドラ地帯からインスピレーションを得てデザインされたという細かなパターンがガラス表面を覆います。低いフォルムにどこか日本的なバランスを感じ、そのパターンは小紋柄のよう。このツンドラは日本の食卓にとても馴染むガラスシリーズなのではないか?むしろ日本のガラス食器より、このツンドラの方がスコープの和食器に馴染むのでは?そんな予想をして使ってみれば、やはり正解でした。とてもよく馴染んでくれています。そして肩肘を張っていなくていい、素朴でいい。2022年末に復刻されたツンドラ、ひょっとすると日本に最大の活躍の場を得るのかも。ツンドラはカステヘルミ同様、器の外側にツンドラ模様が施されているので、外側はデコボコ、内側はツルツルです。カステヘルミに比べましたら柄の凹凸は小さく感じますが、ガラスが厚いので少しズッシリしています。初めて手にするとその厚さにマイナスを感じる方もいるとは思うのですが、使っていくとその感覚は変化し、ガラスに厚みがあることで輝きが増していることがわかってきます。すると、やはりツンドラに厚さは大事なんだ、その輝きが大きな魅力なのだと理解できます。それでクリアだけだったのかな?使い続けてみてください。光の射す場所で是非。
- ブランド
- iittala
- デザイン
- Oiva Toikka (オイバ・トイッカ)
商品スペック
- 材質
- 無鉛ガラス
- 寸法
- 約φ104×50mm / 225g / 250ml(満水)
- 生産
- Made in Finland
- 備考
- 食器洗浄機:○
購入前に確認ください
- 口径に多少のゆがみがあります。
- 側面の一部にシワのような筋が見られます。
- 内側底面にライン状の凹みが見られます。
- 小さな気泡や黒点がガラス内部に含まれる場合があります。
説明書ダウンロード:ガラス食器