iittala / Tundra タンブラー 290ml
ツンドラ模様は小紋のよう
焼酎炭酸割り晩酌グラス
ツンドラのタンブラー290ml、実際に手にすると凄く大きく感じるからカルティオやアイノ・アアルトのハイボールぐらいの大きさかな?と思うのですが、意外や意外、カルティオタンブラーと高さはほぼ変わりません。これは実物を見てもなかなか近いとは思えなくて、実際に比べてやっと理解できます。ただ、高さはカルティオタンブラーと変わらなくても、直径は1cm以上ツンドラの方が大きいので、容量はタンブラーとハイボールの間みたいなところにあります。ツンドラをどう使うか?一番最初に頭に閃いたのが、まさにこのタンブラー290mlを焼酎炭酸割りの晩酌グラスとして使う、でした。氷を入れてお酒を炭酸で割る、氷を入れて何かで割るには丁度良い容量です。焼酎の炭酸割りに切ったスダチをいくつか。これは焼鳥屋でいつもオーダーする定番の組み合わせ。お酒を注いだツンドラを、和食器で埋まる晩酌セットに組み込みましたら、コレがなんともバッチリではありませんか。まさにツンドラ模様は小紋のよう、この用途を考えてデザインされたんじゃないかと思うぐらいに和食器とマッチして素晴らしい雰囲気となりました。そもそも1970年発売当時はオールドファッションとして作られていたサイズが少し変化してこのタンブラー290mlになっていると思うので、お酒用グラスとして使う流れは自然だったわけです。横に少し広いフォルムは小鉢として添えた猪口 蛇の目高台とのバランスもバッチリです。
水面に写り込む模様
ガラス表面に凹凸でデザインを施したグラスをオイバ・トイッカは沢山デザインしていて、僕も色々様々所有して日々愛用しているのですが、このツンドラ、どのデザイングラスよりも反射して綺麗に柄が水面に浮かび上がるように感じます。写真を撮るといつもツンドラ模様が綺麗に水面に写り込んでいる。ただそれだけなのですが、ただそれだけのことが嬉しいものなのです。特にオレンジジュースみたいな濃い飲物だったらバッチリ写り込んでくれるツンドラ模様です。
Tundra 1970-1971 / 2022-
カステヘルミと同じようにプレス加工で生産されるツンドラは、1970年から2年間しか作られなかったオイバ・トイッカのガラスシリーズです。アイテム展開も絞られていて生産期間も短いのですが、フィンランドのビンテージショップを巡っていて(とはいえ2019年頃までの話しですが)フルッタのように全く見かけない物でもなかったので、当時はプレス加工でそれなりに量産されていたのだと思います。とはいえフローラやファウナ、カステヘルミのようには出会えない。だから見つけると欲しくなるし、心惹かれました。古い資料を見ているとグラスはカクテル、オールドファッションというような書き方がされているので、ツンドラが他シリーズのグラス群に比べて全体的に背が低く、横に広いフォルムをしているのはお酒用のグラスとして作られたからだと思います。そしてラップランドをはじめとする北の大地のツンドラ地帯からインスピレーションを得てデザインされたという細かなパターンがガラス表面を覆います。低いフォルムにどこか日本的なバランスを感じ、そのパターンは小紋柄のよう。このツンドラは日本の食卓にとても馴染むガラスシリーズなのではないか?むしろ日本のガラス食器より、このツンドラの方がスコープの和食器に馴染むのでは?そんな予想をして使ってみれば、やはり正解でした。とてもよく馴染んでくれています。そして肩肘を張っていなくていい、素朴でいい。2022年末に復刻されたツンドラ、ひょっとすると日本に最大の活躍の場を得るのかも。ツンドラはカステヘルミ同様、器の外側にツンドラ模様が施されているので、外側はデコボコ、内側はツルツルです。カステヘルミに比べましたら柄の凹凸は小さく感じますが、ガラスが厚いので少しズッシリしています。初めて手にするとその厚さにマイナスを感じる方もいるとは思うのですが、使っていくとその感覚は変化し、ガラスに厚みがあることで輝きが増していることがわかってきます。すると、やはりツンドラに厚さは大事なんだ、その輝きが大きな魅力なのだと理解できます。それでクリアだけだったのかな?使い続けてみてください。光の射す場所で是非。
2023年3月16日
タンブラーdeパンナコッタ
フィンランドのレシピサイトを見ているとよく目にするデザートのひとつ、パンナコッタ。イタリア発祥の食べ物がなぜこんなに?というくらい沢山の種類が紹介されていて、フィンランドの乳製品メーカーValio(ヴァリオ)のサイトでは23個、スーパーなどを運営するKグループのサイトでも14個のレシピが載っています。そんな様々なパンナコッタの写真を見ている内に、作ったことはおろか食べたことも殆どないこのお菓子に急に興味が湧いてきました。基本的には生クリーム、牛乳、砂糖を煮詰めてゼラチンで固め作る冷たいデザートだそうですが、今回はヨーグルトパンナコッタなるものを作ってみることに。焼き菓子を作ることが多い人間としては、あまりの手軽さにびっくり。煮詰めて冷やす、ただそれだけで、こんなに美味しいおやつできるなんて嬉しすぎます。ヨーグルトのおかげか甘すぎず、さっぱりめで美味しかったです。→ラズベリーヨーグルトパンナコッタ(フィンランド語)ちなみに、レシピには板ゼラチン2枚と書いてありますが、家になかったので私は粉ゼラチン8gで代用しました。(スコープ松尾)
- ブランド
- iittala
- デザイン
- Oiva Toikka (オイバ・トイッカ)
商品スペック
- 材質
- 無鉛ガラス
- 寸法
- 約φ91×81mm / 225g / 275ml(満水)
- 生産
- Made in Finland
- 備考
- 食器洗浄機:○
購入前に確認ください
- 口径に多少のゆがみがあります。
- 内側底面にシワのような筋が見られます。
- 小さな気泡や黒点がガラス内部に含まれる場合があります。
説明書ダウンロード:ガラス食器