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Verna ユニバーサルグラス

Arabia / Verna ユニバーサルグラス

とっても人気だったグラス

1988年にケルトゥ・ヌルミネンによってデザインされ、1999年から2011年までイッタラの製品として生産されていたガラス食器シリーズ、ワイングラスは特に人気が高く、僕の記憶にしっかり残っています。VERNA、フィンランド語読みならヴェルナ、英語読みならヴァーナになるのだと思います。日本語表記では、その2つをよく見かけます。VERNAのワイングラス（現在はユニバーサルグラス）は、ショートステムで普段使いに適しているだけでなく、こうしたステム付きグラスには珍しくカラーが揃っている点が大きな魅力でした。また、重さは300g以上あるのに対し、容量は230mlと、カルティオタンブラー程度しかありません。その武骨な雰囲気から頑丈さと懐かしさを感じさせる、不思議な魅力のあるグラスです。ただ、グラスサイドに目立つラインが出ているだけでなく、正直なところアレコレ問題があって、クオリティはそれほど高くなかったので、注意書きを全て記載して売るしかなかったアイテムなのですが、それでも凄く人気だったから本当に不思議です。そこがいい、色々あるところもいい、そんな意見もあったぐらいです。しかし、残念ながら2011年には生産終了となり、長らく生産されることのなかったアイテムなのですが、2024年にアラビアブランドのユニバーサルグラスとして新たに生産が再開されました。ズッシリと重くて、少しだけ特別感を備えたグラス、アレコレあるところも変わりません。ステム付きなのに、ワインに限らず幅広く活用できる便利なグラスです。

ウォーターグラス

ステム付きのグラスは、ワインに使うだけではありません。VERNAはショートステムなので、ウォーターグラスとして食卓で日々活用しても良い雰囲気ですから。もしそう使うのなら、僕はカラーのアクアが良いと思います。クリアのグラスにはカラフルなジュースやお酒が入ると綺麗なのですが、水はアクアに入れると綺麗です。少し明るいアクアという色は、食卓をとても良い雰囲気に飾ってくれます。昔のVERNAのカラー展開は、コバルトブルーやライトブルー、グリーン、ライトグリーンのような強い色が多く、それはそれで目を惹き良かった。そして、そのカラー展開が人気のポイントだったのですが、今回追加されたアクアは少し静かだから、ウォーターグラスとして使うには素敵な雰囲気です。もちろん、薄いカラーなのでクリアと併用してもOKです。

ショートステムの気軽さ

特別な日でなくても、ワインを飲むとなればステム付きのグラスを使いたくなります。いつもの時間に少し色がつくような気がするから？いつでも楽しみたいと思っているのかも、欲張りなのかも。でも、ステム付きのワイングラスを出すのはなかなか大変！使い終わった後に洗うことを考えると面倒になってしまい「わざわざ、いいか」のフレーズが頭に浮かび、適当なグラスを選んで諦めてしまいます。でも、ショートステムのどっしり頑丈なVERNAだったら、そんな思考になることもなく、とっても気軽に手にできます。気軽なお酒は気軽に使える少し特別なグラスで。それがVERNA人気の理由なのかも。

VERNAとLEMPI

VERNAが生産終了した翌年の2012年、イッタラからは新しい脚付グラス「LEMPI（レンピ）」が発売されました。新作のLEMPIは、オイバ・トイッカのバードの脚を思わせる可愛らしいデザインと、VERNAが約320gに対してLEMPIは約190gとかなり軽いにもかかわらず、容量は1.5倍とたっぷり入る使い勝手の良さもあって、とっても人気となりました。そして2024年、VERNAが復活し、現在は2種類のショートステムグラスがラインナップされています。懐かしいVERNAと新しいLEMPI、どちらにもそれぞれの魅力があり、一緒に使う食器やテーブルのセットアップが、クラシックな雰囲気ならVERNA、新しい雰囲気ならLEMPI、といった具合にマッチすると僕は思います。

クオリティについて（必読）

昔のVERNAは、サイドのラインがギザギザしているものも多かったので、以前よりクオリティは改善されていると感じます。しかしながら、現在もサイドのラインは強めで、口元や根元がやや曇っていたり、表面にポツポツとした小さな凹みがあったり、側面にウェーブ状のラインやヨレが見られるなど、どれにも難点はあります。いろいろあるグラスですから、細部の違いを気にされない方のみ、どうかオーダーください。また、『在庫の中から綺麗なもの、〇〇のないものを探して送ってほしい。』というリクエストが稀にあります。これは不公平になるため、お受けできません。取扱を継続するため、どうかご理解とご協力をお願いいたします。