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ラインナップ
Arabia (アラビア) Moomin (ムーミン)2025 ウィンターマグ Arabia (アラビア) Moomin (ムーミン)2025 ウィンターマグ

Arabia / Moomin ウィンターマグ

アラビア ムーミン ウィンターマグ2025
「アイス スイミング(Ice Swimming)」

ムーミン80周年とあって、手描きマグやスコープ限定のオペラ、最初のムーミン小説『小さなトロールと大きな洪水』の挿絵を使ったMoomin’s Day(完売)、「ムーミン パーティーコレクション」「アルテック+ムーミン」Celebration(完売)など、スペシャル続きだった2025年。なんとウィンターシーズンには2種類のデザインが! 10月31日発売の「フェスティブ モーメント(Festive Moments)」も気になるところですが、毎年恒例の冬マグ「アイス スイミング(Ice Swimming)」が一足お先に発売です。新鮮さはありつつも、どこか安心感のあるデザイン、その理由は2022年から続いたウィンタースポーツ4部作を締めくくる最後のピースだからでしょうか。今年もこれまでの3作同様、コミックス『やっかいな冬』の絵が組み合わせられています。冬マグですっかりおなじみのスポーツ大好きブリスクさん。2022年の「ウィンターワンダーズ(Winter Wonders)」では凍った湖に穴を開けて、「いっしょに潜らない?」とミムラねえさんを誘っていました。今年は水から上がってタオルで体を拭くユーモラスな後ろ姿でさりげなく登場しています。真ん中に大きく描かれているのは、海水パンツを履いたムーミントロール。マグに込められたストーリーとしては、ブリスクさんに夢中のミムラとスノークのおじょうさんの気を引こうと果敢に水のなかに飛び込んでいく!という設定なんだそうです。原作ではこの絵は物語の冒頭、「泳ぐには寒いかな」と水着を引き上げながら現れたムーミントロールが薄氷の張った池で氷をパリパリ割りながら飛び跳ねているところ。いつも冬は冬眠しているため氷のことを知らずに薄いガラスだと思い込んでいる場面は初期の定番マグ「ムーミン(Moomintroll on ice)」(1999-2012)、海に向かってジャンプしている絵は最初の夏マグ「ダイブ(Dive)」(2006)にも使われていました。左側のスノークのおじょうさんとミムラとソフスはムーミントロールの応援に駆けつけているかのようですが、本当は「スキージャンピング(Ski Jumping)」(2024)でミムラに負けて自信をなくしたブリスクさんを慰めるためにセイウチのエドヴァルドとの一騎討ちを計画し、ブリスクさんを呼びに行こうとしています。氷の上でムーミントロールを見守っているみたいな赤い帽子&マフラー&手袋の小さなふたり組は一騎討ち競技の観客で、去年のスキージャンピングも見物していましたっけ。さて、「アイス スイミング(Ice Swimming)」と過去3年の冬マグとの合わせやすさは言うまでもありませんが、特筆したいのはTeema シーズナルカラー 2025との相似。空と海の部分はグレーとパステルブルーなので、グレーがかったようなTeemaアイスブルーとかなり似ていて、差し色のピンク、レッド、おじょうさんの前髪のイエローがTeema各色と絶妙にリンクします。「フェスティブ モーメント(Festive Moments)」もアイスブルー&チェリーに近い(ほぼ同じ?)配色ですから、そちらもTeema との相性抜群ですし、2025年のウィンター2種をセットにするのもおすすめです。text:萩原まみ(ライター)

Arabia (アラビア) Moomin (ムーミン)2025 ウィンターマグ

ここで、アラビアムーミンウィンターマグの歴史と、
マグに使われている絵のストーリーについて、
ざっとおさらいしてみましょう。

Christmas
greeting
1997-2002

2006年から毎年リリースされるようになったウィンターマグですが、最初に出たのは「クリスマスグリーティング(Christmas greeting)」。1997年から2002年にわたって販売されました。スノークメイデン(スノークのおじょうさん。ノンノン、フローレンと同一キャラクター)とソリに乗るミムラねえさんの部分はコミックス『やっかいな冬』の一場面です。

Milennium
1999-2000

2000年問題などで盛り上がった世紀の変わり目、1999年から2000年にだけ販売された「ミレニアム(Milennium)」は冬とは無関係のコミックス『ムーミン、海へいく』や絵本『さびしがりやのクニット』の絵に2000年の旗や冬景色が描き加えられています。

Christmas mug
2004-2005

2004年と2005年の2年は薄めのブルーとどーんと描かれたツリーが人気だった「クリスマスツリー(Christmas mug)」。降りしきる雪にむかって両手を広げるムーミントロールの絵は小説『ムーミン谷の冬』から。ツリーはユニセフのチャリティーポストカード、プレゼントを持ったフィリフヨンカ、ムーミンパパとムーミンママはソングブックの絵をアレンジしたものですが、正体不明のクリスマスさんに振りまわされる短編小説「もみの木」のストーリーに沿って絵柄が組み合わせられています。

Winter night
2006

Snow Lantern
2007

ウィンターマグが恒例となった2006年の「ウィンターナイト(Winter night)」と、2007年の「スノーランタン(Snow Lantern)」は『ムーミン谷の冬』の名場面を散りばめたもの。ひとり冬眠から目覚めて心細い思いをしていたムーミンが雪玉ランプの前でトゥーティッキと語り合う場面、寒中水泳をする冬のヘムレンさん、氷姫に見つめられて凍ってしまった子りすを弔うムーミントロールたちなどなど。

Winter Bonfire
2008

Christmas Surprise
2009

続く2008年の「ボンファイア(Winter Bonfire)」と2009年の「クリスマスサプライズ(Christmas Surprise)」までの4つはベースの色が濃紺のグループですが、「ボンファイア」はコミックス『やっかいな冬』の絵が使われていて、前の2つとは雰囲気が違います。「クリスマスサプライズ」は、包みを持ったムーミントロールが雪のなかに飛び下りる絵はコミックス『おかしなお客さん』、ホルンを持ったヘムレンさんとミイは『ムーミン谷の冬』と、コミックスと小説の絵が違和感なく組み合わせられています。

Skiing Competition
2010

Winter games
2011

Winter Forest
2012

Under the tree
2013

2010年の「スキーコンペティション(Skiing Competition)」、薄いブルーを基調にコミックスの絵をメインにしたマグが4つ続きます。2010年と2011年の「ウィンターゲーム(Winter games)」に使われているコミックス『やっかいな冬』は、冬眠をやめたムーミン一家がスポーツ協会のブリスクさん指導のもとウィンタースポーツに挑戦するお話。ミムラとスノークメイデンはきびきびしたブリスクに熱をあげ、ムーミントロールはしかめっつら。
コミックスのストーリーに沿ってマグを並べ替えると、2023年→2014年→2022年→2011年→2024年→2010年→1997-2002年→2023年→2008年の順になります(ひとつのマグに複数のシーンが使われているため、多少前後する部分もありますがご容赦ください)。 2012年の「ウィンターフォレスト(Winter Forest)」と2013年の「アンダーザツリー(Under the tree)」はまた少し絵柄の趣が変わって、フィンランド外務省からの依頼でトーベが描きおろした「サンタクロースの手紙」のトナカイの絵、コミックス執筆を姉のトーベから引き継いだラルス・ヤンソンによる『Moomin and Aunt Jane』など、あまりなじみのない絵が使われ、アニメのイメージに近いような親しみやすい雰囲気でした。

Skiing with Mr.Brisk
2014

Hibernation
2015

Snowhorse
2016

Spring winter
2017

2014年からの4年間はグレー(モノトーン+差し色)のグループ。2014年の「ミスターブリスクとスキー(Skiing with Mr.Brisk)」にはコミックス『やっかいな冬』が再登場。ただし、白をベースにグレーの細かい線で冬の風景が描写され、以前のマグと比べると大人っぽく感じられます。 その大人な雰囲気に、小説『ムーミン谷の冬』の絵を乗せ、ウィンターマグの魅力を再認識させてくれたのが2015年「冬眠(Hibernation)」、2016年「スノーホース(Snowhorse)」、2017年「スプリングウィンター(Spring winter)」 。マグに登場するのは、ぐっすりと眠って起きてくれないムーミンママとムーミンパパの横にひとり佇むムーミントロール、シャンデリアの上のご先祖さま、トゥーティッキが作った雪のうまとムーミントロール、犬のめそめそに話しかけるスキーの得意な冬のヘムレンさん。そして、ソリに見立てた銀のおぼんで滑るリトルミイと、ミイにぶつかられて雪をかぶってしまったムーミントロール、春の太陽を背にムーミン谷へと戻ってくるスナフキンです。

Light snowfall
2018

「ライトスノーフォール(Light snowfall)」はウィンターマグではお初の表と裏が同じ絵の反転パターン。『ムーミン谷の冬』の後半、生まれて初めて空から降る雪を見たムーミントロールが、両手を広げて空を見上げている場面が使われています。白黒スクラッチ画法の挿絵をブルーグレーにアレンジ、水あび小屋のステンドグラスの赤がアクセントになっています。

Crown snow-load
2019

「クラウンスノーロード(Crown snow-load)」は、小説『ムーミン谷の冬』の挿絵がいくつか組み合わせられています。冬眠から目覚めてしまったムーミントロールが思いきって外の世界に一歩踏み出し、真っ白な樹氷を見上げる場面。木に積もった雪がクラウンスノーロード=樹冠積雪という現象です。反対側には、ミムラねえさんとぬくぬくと眠っていたところを、おっちょこちょいな子りすに起こされてしまったリトルミイ。子りすが洞穴を覗く挿絵には実はミイの姿はなく、ちょこんと座るミイは同作のもっと後の場面から描き加えられました。ムーミントロールの後ろには小さなクニット(はい虫)。ピンク色で表現された地面のような箇所には、岩の上に設置された航路標識があり、そこが大地ではなく凍りついた海であることがわかります。空には雪景色を明るく照らす満月、雪の上に残された足跡が点々とマグ全体を横切っています。

Snow blizzard
2020

「スノーブリザード(Snow blizzard)」には、きゅーっと顔をしかめながらも激しく吹きつける雪嵐に立ち向かうムーミントロールの姿が描かれています。これは小説『ムーミン谷の冬』後半の一場面。冬の厳しさを表現しているかのように見えて、雪解けまであと少し、肩の力を抜いて風に身を委ねてみたら、まるで空を飛んでいるような軽やかな気持ちになった、そんな明るい場面です。マグの両面にはスクラッチ技法による挿絵がそのまま裏表反転で使われています。単色に思えるのですが、よく見ると濃いめのブルーネイビーと薄めのブルーグレーの2色づかい。地面近くはグレー、ムーミントロールのまわりを囲んでいるのはネイビー、そして持ち手の反対側の雪は2色を交互に組み合わせることによってリズムと深みを生み出しています。

Snow Moonlight
2021

ブルーグレーのベースに線画が乗るというパターンに戻った「スノームーンライト(Snow moonlight)」。沈みかかる月、背景を埋める黒い線が、強い寒さを表しているかのようです。アクセントになっているのは、月とムーミントロールのガウン、トゥーティッキの髪の黄色。後ろ姿ですが、リトルミイもいます。マグの反対側には、冬空を照らす丸い月と、雪の重みでたわんだ木。これは物語の冒頭の挿絵で、ふたつのシーンが巧みに組み合わせられています。寒さに身を縮めた三人は、氷姫を見て凍ってしまった子りすを背に乗せた雪のうまが走り去っていくのを見守っています。木の下から凍った海へと続く地面をよく見ると、小さな足跡が。ムーミントロールのガウンは原作では青で、お葬式の寒さをしのぐために着たもの。元絵のムーミントロールの顔に入っている影のような線はマグでは省かれ、心なしか明るい表情にアレンジされています。お葬式の場面と思うとちょっと驚いてしまいますが、物語の最後には、もしかしたら子りすは生きていたのかも!?と思わせる、ほっとするようなエピローグが用意されています。

Winter Wonders
2022

Sliding
2023

Ski Jumping
2024

コミックス『やっかいな冬』の絵を使ったコミカルな4部作。2022と2023はピンク、2024と2025はブルーが基調です。「ウィンターワンダーズ(Winter Wonders)」はムーミン一家がスケートに挑戦している場面とアンダーウェア姿で寒中水泳しようとするブリスク&見守るミムラ、「スライディング(Sliding)」はムーミンやしきの窓から積もった雪にダイブするムーミンパパ、スキーで滑り降りるムーミントロール、ブリスクとセイウチのエドヴァルドの一騎討ちの場面が組み合わせられています。「スキージャンピング(Ski Jumping)」はゼッケンをつけて急なスロープから大空にジャンプするムーミントロールと、それを見守っているかのようなスノークのおじょうさんとミムラ、反対側には優勝者を讃えて走り出すムーミン谷の住人たちの姿が。

text:萩原まみ(ライター)

ブランド
Arabia (アラビア)
原作
Tove Jansson (トーベ・ヤンソン)
Arabia (アラビア) Moomin (ムーミン)2025 ウィンターマグ

スコープだけのスペシャルセット
cani スプーン小さじ1/2 ゴールド付き

毎年登場するムーミン アラビアのウィンターマグ、今年は「cani スプーン 小さじ1/2 ゴールド」とのスペシャルセットを作りました。価格はそのまま、マグの通常価格4,950円(税込)ながら、特別なスプーンも一緒に届きます。このゴールドスプーンの特別セットは、サマーマグのビーチデイ(5月7日発売・完売)、ムーミンズデイ2025(8月9日発売・完売)、そしてウィンターマグのアイススイミング(10月2日発売 )、フェスティブモーメント(10月31日発売)の4種のマグで登場します。

商品スペック

材質
磁器
寸法
約φ80×W110×H80mm / 約260g / 約280ml
生産
Made in Thailand
備考
パッケージはありません
オーブン(直火不可):○ / フリーザー:○ / 電子レンジ:○ / 食器洗浄機:○

購入前に確認ください

  • 小さな黒点やピンホールは良品としています。

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スペシャルセット スペシャルセット
  • マグ 0.3L アイス スイミング
    〈特別セット〉

    4,950(税込)

    販売終了しました

Moomin