

Arabia / Emilia パイディッシュ 28cm
オーブントゥーテーブル
フィンランドの家庭料理といえば、魚や肉、野菜のオーブン焼き、キャセロール、シナモンロールや焼きっぱなしのケーキなど、とにかくオーブンで作るものが多い印象です。そして大抵の家、それが一人暮らし用のアパートであっても備え付けオーブンをよく見かけます。以前、そのことをフィンランド語の先生に尋ねたら「だって楽じゃない。下ごしらえしてオーブンに入れたらあとは待つだけ。その間は自分の好きなことができるでしょ?」と。なんとなく、オーブンを使っている間は台所にいないといけないと思っていた私にとって、その言葉はすごく衝撃的でした。オーブン料理が多いフィンランドでは、当然のようにオーブン対応の食器も豊富です。ティーマもそうですし、パラティッシなど柄のある食器でもOKなものがほとんど。そして、オーブン料理用として作られた食器も存在します。エミリアのパイディッシュ28cmもそのひとつ。パイディッシュという名前ですし、まずは夏の王道デザート、ムスティッカピーラッカ(ブルーベリーパイ)を焼いてみました。28cmのパイ皿用というレシピは見つけられなかったので、24cm型用と書かれたものを選んだのですが、いい感じに焼き上がって一安心。いわゆる製菓用のパイ型でケーキを焼くと、型から抜いてお皿に移す作業が必要ですが、エミリアのパイディッシュなら焼き上がったパイをそのままテーブルに出せるからすごく便利!ケーキリフターで少しずつカットしてサーブしていくと、段々と柄が見えてくるのも楽しいです。ただし、直径28cmとかなり大きな器なので、オーブン庫内や天板の内寸サイズのチェックはお忘れなく。(スコープ松尾)


グラタンにぴったりのパイディッシュ
パイディッシュという名前なのに、手にした瞬間からグラタンのことばかり考えていました。直径28cmの大きなお皿ですが、深さがないのでグラタンを焼いたら表面にいい感じの焦げができて、すごく美味しいんじゃないか、この大きさだからこそ、より美味しそうに見えるんじゃないか、そんな予想を立てたのです。実際に焼いてみると、容量的には3〜4人前。大量というほどではなく、少し多いかなと思いつつも、二人で食べ切ってしまいました。本当にいい具合に焦げ目がついて、そのバランスが素晴らしく、取り分けていくと絵柄が現れるのもなんだか楽しかった。癖になりそうな美味しさで、記憶に残る食事、今までで一番印象深いグラタンになりました。また機会があればやりたいし、できれば定期的に作りたい。

あんかけパスタで使うと、お店みたいな雰囲気でよかったんだけど、そのよさが写真からはあまり伝わらない。シャ

2025年のEmilia
北欧ビンテージのなかでも、1957年から1966年まで生産されていた、ライヤ・ウオシッキネンのエミリアは特別な人気を誇っています。そんなエミリアが2023年、アラビア150周年を記念して復刻されました。それも一気に9アイテム。そして2025年には、マグ0.5L、プレート15×19cm、ボウル15cm、プラントポット120×140mm、パイディッシュ28cmの5アイテムが追加され、全14アイテムへと広がりました。当時とまったく同じものが再現されたわけではなく、現在アラビアの定番として生産されている食器にエミリアの図案が施されているため、エミリアに新たなバリエーションが加わったような復刻です。昔のエミリアをたくさん持っていると、ついビンテージの方が良いと思ってしまいますが、新しいエミリアを使い始めると、これもまた可愛らしくて魅力的です。その理由は、今のアラビアの定番として使われている食器の形状が、エミリアの装飾とよく合っているからだと思います。そして、気兼ねなく日常使いできるのが素晴らしい。現行エミリアを愛用していると、ヴィンテージのエミリアも、より素敵に見えてくるような気がします。なお、2025年に追加された5アイテムに関しては、通常のバックスタンプが使用されています。
- ブランド
- Arabia (アラビア)
- デザイン
- Raija Uosikkinen (ライヤ・ウオシッキネン)
商品スペック
- 材質
- 磁器
- 寸法
- 約φ280×H40mm / 1105g
- 生産
- Made in Thailand
- 備考
- オーブン(直火不可):○ / フリーザー:○ / 電子レンジ:○ / 食器洗浄機:○
購入前に確認ください
- 小さな黒点やピンホール、多少のがたつきは良品としています。
説明書ダウンロード:陶磁器
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パイディッシュ 28cm
6,050円 (税込)

