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ラインナップ
Moomins Day 2018

Arabia / Moomin’s Day Mug 2018

海面にごつごつと顔を出す、岩だらけの小さな島々。なかなか沈まない北欧の夏の太陽が、空と海を柔らかな茜色に染めています。岩のてっぺんに登って、そっと寄り添い、夕陽を眺めるムーミンママとムーミントロール。ムーミンママは大切なハンドバッグをかたわらに置き、息子の肩に手をまわしています。

能書きを抜きにしても、うっとりとしてしまうほど素晴らしいデザインのこのマグ。名前は「Moomin's Day Mug 2018」(=ムーミンズディ、ムーミンの日マグ)。なんと、2018年8月9日、たった1日限定で、限られたショップだけでしか販売されない超スペシャルなマグなんです。

ほんのり暗いブルーの海に、絶妙なピンク色の空、細やかな線画……。この雰囲気、「ナイトセーリング(Night Sailing)」を連想した方も多いのでは。
比べてみると、「ナイトセーリング(Night Sailing)」では線画だった雲が、「Moomin's Day Mug 2018」では色みの異なるピンク色で表現されています。「ナイトセーリング(Night Sailing)」にはムーミントロール、ムーミンママ、スノークメイデンの3人が崖の上に立っている横向きの姿が描かれていましたが、「Moomin's Day Mug 2018」はムーミンママとムーミントロールの小さな後ろ姿のシルエットだけ。キャラクターの主張が控えめなので、島の情景が際立って、より大人っぽい雰囲気です。
また、「ナイトセーリング(Night Sailing)」の真ん中には灯台の島があり、手前にはムーミンパパとリトルミイ(ちびのミイ)を乗せたヨットが。小説『ムーミンパパ海へいく』を思い起こさせる、物語性の強い絵柄でした。空にはたくさんの鳥が飛び、海面には細かい波が立っていて、夜の航海に乗り出す高揚感とちょっぴり不安な気持ちが伝わってくるようです。
「Moomin's Day Mug 2018」の海は凪ぎ、鳥も大きく翼を広げてゆっくりと空を漂っています。さて、この絵、原作小説やコミックスを思い返してみても、どんな場面だったか、思い当たるものがありませんでした。実は、物語の一部分ではなく、1954年からイギリスの新聞「イヴニング・ニューズ」で連載が始まったムーミン・コミックスのために、トーベ・ヤンソンが1955年に描き下ろしたイラストレーションがもとになっているとのこと。元絵にある小さな小屋は省かれ、代わりに『ムーミン谷の冬』の挿絵に出てくるムーミンママとムーミントロールのシルエットが描き加えられました。浜辺には、小船が一艘。かすかな波と風、鳥の声しかしないような、静かな世界……。場面が特定されない分、イマジネーションがかき立てられ、かえって物語が広がっていくようにも感じられます。

Moomins Day 2018

「Moomin's Day Mug 2018」発売の8月9日は、原作者トーベ・ヤンソンの誕生日。日本では2005年、1冊目のムーミン童話『小さなトロールと大きな洪水』の発表から60周年の記念イヤーに、8月9日をムーミンの日と定め、それから毎年、お祝いイベントが大々的に行われてきました。フィンランドでは、トーベ・ヤンソン生誕90周年の2004年が最初のムーミンの日だとされており、第15回を迎える2018年8月9日、このスペシャルムーミンマグカップを販売する運びになったんだとか。
フィンランドでは初めて、大々的に祝われるムーミンの日。そんな特別なマグのテーマに選ばれたのは、トーベがこよなく愛し、家族と夏の日々を過ごした海でした。
フィンランド人の多くは、モッキと呼ばれる夏の別荘を海や湖のほとりに持っています。トーベと弟のラルスは1947年の夏、ペッリンゲ群島地域にあるブレッドシャール島に、「風のバラの家」という名前の夏の家を建てました。ムーミンママのモデルなった母親のシグネ、ラルスの娘のソフィアとともに滞在したブレッドシャール島での思い出をもとに、トーベが書いた小説が『少女ソフィアの夏』。その本のために描かれた絵のなかには、「Moomin's Day Mug 2018」に使われたイラストとそっくりの島があります。
1964年、トーベはパートナーのトゥーリッキ・ピエティラと、ブレッドシャール島からも近い孤島クルーヴハルに小屋を作り、1991年まで、約30もの夏を過ごしました。トーベと海、島での暮らしは切っても切れないものだったのです。

現在、アラビア×ムーミンマグは、限定でないレギュラーのマグ(キャラクターが単体で描かれたマグ19種類と、1996年発売のロングセラー商品でピンク色のベースに線画の絵が乗ったマグ1種類)に加え、夏と冬のシーズン限定、絵本『さびしがりやのクニット』の絵を使った「フレンドシップ(Friendship)」シリーズのマグ(フィンランド国内とフィンランドムーミン公式通販限定販売)、ポットやジャーなどのアイテムとセット使いができる「True to its origins」シリーズのマグ、そして2017年にムーミンミュージアムのリニューアルオープンを記念して発売された「ムーミンバレー(Moominvalley)」(スコープでは完売)のような期間や数量限定のものなど、多数リリースされています。レギュラーマグにも廃番やリニューアル、新キャラ追加があり、最近ではトフスランとビフスランが新しくなって、ホブゴブリン(飛行おに)が仲間入りしました。
そんななかでも、この「Moomin's Day Mug 2018」は、とてもとてもスペシャルな存在。今までに発売されたレアマグ、2005年に「Moomins at Arabia 展」開催を記念して2005個限定で作られた「デイドリーミング(Daydreaming)」、2004年に400個限定で販売されたクリスマスマグ「ファッツェル(Fazer Cafe)」、2010年にムーミン65周年を記念して50000個限定で作られた「ナイトセーリング(Night Sailing)」、2014年にトーベ・ヤンソン生誕100周年を記念して期間限定生産された「トーベズ・ジュビリー(Tove's Jubilee)」(6個に1個だけ内側にめがねのイラスト付き)などと並ぶ、幻のマグになること間違いなし。なにしろ、わずか1日しか販売しないというのは前代未聞ですし、今までにないハードルの高さです。販売を許されたのは、フィンランドのムーミンショップ、フィンランドとスウェーデンのイッタラ直営店、フィンランドのムーミン公式通販など選ばれたお店、そして日本ではスコープだけ!!!

希少価値、販売方法のスペシャル感はさておき、なんといっても素晴らしいのは、デザインの美しさ。専用の箱までも、飾っておきたいようなグッドデザインです。買い逃して悔やむことのないよう、カレンダーの8月9日に大きく「ムーミンの日」と書いておいてください。
text:萩原まみ(ライター)

ブランド
Arabia (アラビア)
デザイン
Kaj Franck (カイ・フランク)
イラスト
Tove Slotte (トーベ・スロッテ)
原作
Tove Jansson (トーベ・ヤンソン)

商品スペック

材質
磁器
寸法
約φ80×W110×H80mm / 260g
300ml(容量はメーカー表記です。実容量は、約280mlになります。)
パッケージ:W113×D88×H92mm
生産
Made in Thailand
備考
パッケージはありません
オーブン(直火不可):○ / フリーザー:○ / 電子レンジ:○ / 食器洗浄機:○

購入前に確認ください

  • 小さな黒点やピンホールは良品としています。

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おつかれさまアイテム ※ 以下は販売終了した商品のため、入荷の予定はございません。

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